底生生物ってなあに? 生物が棲むところ 観察する前に 先生、おしえて! 水辺のことば辞典
ホーム底生動物ってなあに? > 指標生物の紹介
底生動物ていせいどうぶつってなあに?
指標生物の紹介
指標生物

底生動物は、水の汚れ(BODや全窒素、SSなど様々な要素)や水温、溶存酸素などによって生息する生き物の種類が変わってきます。
各分野の専門家の先生方や様々な研究所の方々の膨大な研究と調査により、どのくらいの水質にはどんな生物がすんでいるのかという、「水の汚れ」と「生物」との相関がわかってきました。
この関係から、どんな生物がすんでいるか調べることで、どんな水質であるのかわかるのですが、このような調査に用いられる生物を指標生物と呼んでいます。

水質を評価するに当たり、和歌山県の調査では汚濁指数と平均スコア値、多様性指数という3つの指数を利用しています。
汚濁指数では水質階級をきれいな水(貧腐水性水域)→少しきたない水(β-中腐水性水域)→きたない水(α-中腐水性水域)→大変きたない水(強腐水性水域)の4段階に分類し、それぞれの指標となる生物が決められています。
それぞれの指標種がどの程度採集されたかによって汚濁指数が算出されます。 平均スコア値では10(きれい)から1(きたない)までの10段階のスコアそれぞれに対応する生物が決められており、調査の結果得られた生物のもつスコアの平均値を算出することで10に近いほどきれいな河川である指数(平均スコア値)が算出されます。 和歌山県環境衛生研究センターの調査では、汚濁指数と平均スコア値に多様性指数を加えた3評価法で河川を評価しました。

川の指標生物
きれいな水 すこしきたない水 きたない水 大変きたない水
【その他の生物】
アミカ、ウズムシ、ブユ、ナガレトビケラ、ヤマトビケラ
【その他の生物】
コガタシマトビケラ、オオシマトビケラ、イシマキガイ、ヤマトシジミ、ヒラタドロムシ
【その他の生物】
ミズムシ、イソコツブムシ、ニホンドロソコエビ
【その他の生物】
セスジユスリカ、チョウバエ

ホーム底生動物ってなあに? > 指標生物の紹介